Minimal Board Editor マニュアル

Minimal Board Editorについて

  Minimal Board Editor は、Windows 2000/XP/Vista/7で動作するプリント基板エディタです。
  動作には.NET Framework 2.0 以上が必要になります。

  多くのソフトウェアは多機能であることを誇りますが、Minimal Board Editorは、できるだけ少ない機能で作図が実現できることを目指しています。
  でも必要な機能は人それぞれだから、もっと機能を欲しいと考える人もいるのでは？ と、思われるかもしれません。 Minimal Board Editor には、他の水魚堂ソフトウェアと同じようにソースコードを添付していますので、もっと多くの機能を、と思う人は自由に機能を追加することができます。

  開発にはVisual Studio 2008 （Version 0.29mまでは2005）Standard Editionを使っていますが、無償の Visual C# 2008 Express Edition でもビルドできるはずです。
  ライセンスはGPLです。プリント基板エディタとして普通にお使いになるぶんには、無保証であることをご理解いただければ何ら制限はありません。再配布は、あなたがMinimal Board Editorを改造していてもいなくても、必ずすべてのソースコードとともに行ってください。改造していない場合でしたら、圧縮ファイルそのままで再配布していただくのが無難かと思います。
  
  ** 重要なお願い **
  本ソフトウェアはガーバー出力機能を備えていますが、プリント基板の製造を業者さんにお願いすると、それなりのお金がかかります。このソフトウェアが出力したガーバーデータでプリント基板をお作りになる場合はガーバービューワなどで十分なチェックを行ってください。(もしかすると、このソフトが出力するデータそのものに誤りがあるかもしれません)
  このソフトウェアを使って、あなたがどんな損害を蒙っても作者は責任を負いません。

Minimal Board Editorの動作環境

  .NET Framework 2.0以上がインストールされた環境で動作します。

  .NETプログラムは重いんじゃないの? と思われるかもしれません。
  確かに、パソコンを起動したあとの最初のMinimal Board Editorの起動はやや時間がかかります。しかし2回目以降の起動はそれほどでもありませんし、いったん起動してしまえば私が以前に使っていたAMD Duron 1GHz 384MメモリのWindows 2000マシンでも小規模な基板設計でなら実用的なスピードで動作しました。

  作者が現在使っている環境は以下の通りです。

OS	CPU	メモリ	ビデオカード
Windows Vista Ultimate	Core2 Duo E6750 2.66GHz	2Gバイト	GeForce 8600 GT
Windows XP Professional SP2	Celelon 2.4GHz	1Gバイト	845G
Windows 2000 SP4	Core2 Duo E6750 2.66GHz	512Mバイト	S3 Trio32/64

※Windows 2000の環境は、Vista上のVirtual PC 2007に構築したものです。

Minimal Board Editorの仕様

• できるだけWindows標準っぽい操作で作図できるもの
  • Undo、Redo
  • 選択してコピーペースト
  • 選択して移動
  • ウィンドウ間でコピーペースト      …など
• 2層基板まで。Version 0.33から4層基板対応。
• 4層基板の内層は、ポジティブパターンのみの対応。
• 寸法表示単位はmm(寸法入力時はmil、inch、cmを使えます。ガーバーはinch系)
• 分解能は0.1μm
• 配線を認識して生成する塗りつぶし。
• スルーホール、表面実装パッド、直線、穴、テキストによるお絵描きみたいな感じ
• おもに感光基板を作ったり、OlimexやP板.COMなどに発注するのに使えるものにしたい
• メタルマスクレイヤーはサポートしない。 Version 0.36から対応。
• まだUndoは無制限だけど、そのうち20回ぐらいまでに制限するかもしれない
• DOCレイヤー以外への日本語テキストの配置は当面サポートしない(DOCレイヤー以外には、外部プログラムjtext4mbeで擬似的に配置できます)

インストール

.NET Frameworkのインストール(まだインストールしていない方向け)
Minimal Board Editorのインストール

起動画面

Minimal Board Editorのウィンドウ

レイヤー

Minimal Board Editorのレイヤー

コマンドリファレンス

できるだけWindowsの標準的な操作で作図ができるようにしていますが、いきなりだと選択や移動の動作は分かりにくいかもしれません。
まずはToolメニューのSelectorをご覧いただくことをおすすめします。

メニュー

File	ファイルのオープンクローズ イメージ、印刷、ガーバーデータ出力 ネットリスト出力、DRC プログラムの終了	詳細
Edit	コピーペースト 図面要素のプロパティ、配置レイヤーの変更など	詳細
View	表示の操作	詳細
Tool	配置する図面要素の選択	詳細
Set	設定	詳細
Help	バージョン情報のAboutだけです

コンテキストメニュー(右クリックメニュー)

Add Node	Lineの分割	詳細
Property	EditメニューのPropertyと同じ
Cut	EditメニューのCutと同じ
Copy	EditメニューのCopyと同じ
Paste	EditメニューのPasteと同じ
Bulk Property	EditメニューのBulk Propertyと同じ
Straight/Bended	Lineを単独で選択しているときだけ現れます。 LineのPropertyの折れ曲がり設定と同じです。

その他

ガーバーファイルの単位をmmにする
ワンキーでツールを切り替える
メニューのショートカットキーのユーザー設定
ワークエリアのサイズを変更する
クリップボード形式をテキスト形式にする
左右反転印刷をする
Minimal Board Editorのファイルをテキストエディタで開くときの注意 文字コードに注意してください
作図のガイドライン
寸法入力時の単位指定
Minimal Board Editor の 設定情報は何処にある?
タイトルバーのテキストのユーザー設定
ネットリストと部品位置情報リストの文字コードをシフトJISにする
テキスト、ポリゴンの表示を旧バージョンと同じようにする Version 0.51.08で表示方法が変わりました