BSch3Vと周辺ソフトウェアのマニュアル
BSch3Vは電子回路の回路図を作成するためのソフトウェアで、 Windows XP/Vista/7/8 で動作します。
名前のBSchは Basic Schematic editor 3rd generation with Vector
data support の略で、その名前のとおり機能を基本的なものに絞り、操作の見通しが悪くならないようにしています。
作成にあたって、目指したのはWindowsのアクセサリのペイントのような回路図エディタです。癖のあるユーザーインターフェースになっている部分もところどころにありますが、できるだけWindowsの標準っぽい操作で回路図を作成できるようにしました。
BSch3Vは単なる回路図エディタですが、提供している周辺ソフトウェアによって、回路図にかかわる作業をより便利にサポートします。
BSch3Vは、基本的な機能に絞っているわけですが、人によっては、もっと多くの機能や、便利な機能が欲しくなるかもしれません。BSch3Vにはカスタマイズの機能はほとんどありませんが、その代わりにソースコードを添付していますので、もっと多くの機能を、と思う人は自由に機能を追加することができます。
開発にはVisual Studio 2008 SP1 Standard Editionを使っています。
ライセンスはパッケージ140429から2条項BSDになりました。
無保証であることをご理解いただければ、趣味でも仕事でも無償で回路図エディタとしてお使いいただけます。
1. 準備
BSch3Vと周辺ソフトウェアは、Version 0.65以降、実行に必要なランタイムライブラリを動的リンクするという方法に変更しました。
そのため、BSch3Vシリーズをお使いになる前に、このランタイムライブラリである「Microsoft Visual C++
2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)」を予めインストールしておく必要があります。
ランタイムライブラリのインストールファイルである vcredist_x86.exe は、最新バージョンの「BSch3Vパッケージ版ランタイムライブラリ付き」に同梱しています。
これを実行して、ランタイムライブラリをインストールしてから、BSch3Vシリーズをお使いください。
* 2009/06/20 *
従来、同ランタイムライブラリをユーザーの方に個別にマイクロソフト社のホームページからダウンロードしていただいていましたが、この個別ダウンロードにはライセンス上の問題があるのではないかとご指摘をいただきました。
そのため、パッケージ版090620からプログラムパッケージの一部として配布するように変更しました。
2. BSch3Vパッケージ版のインストール
BSch3V自体にはインストーラは準備していません。解凍したパッケージ版のフォルダの階層構造のままユーザーフォルダの下の適当なフォルダに移動してください。("C:\Program files"など、ユーザーフォルダ外に保存することはお奨めできません)
BSch3Vおよび周辺ソフトウェアのexeファイルには、それと同じ名前+「_lang.dll」という名前のdllファイルがあります。
たとえば、bsch3v.exe に対応するのが、bsch3v_lang.dll です。この「xxxx_lang.dll」は日本語のメッセージなど収めたファイルです。もし、「xxxx_lang.dll」がexeファイルと同じフォルダになかったら、それぞれのソフトウェアはカタコトの英語のユーザーインターフェースになります。
ユーザーインターフェースに日本語が出なくなった!と思われたときは、exeファイルと同じフォルダに、xxxx_lang.dllがちゃんとあるかどうか確認してください。