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BSch3Vの概要
BSch3Vは、Windows 10/11で動作する回路図エディタです。
名前のBSchは Basic Schematic editor の略で、その名前のとおり機能を基本的なものに絞り、操作の見通しが悪くならないようにしています。あとに続く「3V」の3は水魚堂回路図エディタの第3世代、Vはベクトルデータ対応を意味します。
BSch3Vでできること
- 部品ライブラリに用意された部品を図面に配置する
基本的な部品ライブラリについてはパッケージ版の同梱しています。
オリジナルなライブラリを作るためにはLCoVというライブラリエディタも用意されています。
LCoVではライブラリファイルを編集できるほか、BSch3Vで回路図作成中にLCoVを使って部品をひとつだけ作り、そのままBSch3Vに貼り付けることも可能です。
- ワイヤーや接合点、バス線で配線する
部品を配置したら、ワイヤーなどを使って配線します。
- 回路図の編集
標準的なWindowsソフトと同じように、範囲選択して、コピー、貼り付けや左右反転、回転、移動ができます。
移動では、配線の接続を維持したまま移動するモードも備えていますので、回路図を見やすくレイアウトしなおすことも容易にできます。
- 部品情報をその場で変更
ライブラリエディタLCoVと連携して、その場でピン名やパターンを変更することもできます。
上の図は、BSch3Vで選択した部品のパターンをLCoVで変更しているところです。
- 表示の拡大/縮小
縮小表示で全体を見渡したり、目がちょっと疲れたときに拡大表示をして作業をすることができます。
- 回路図の保存と読み込み
ファイルに保存すると、回路図に使っている部品のライブラリ情報とあわせてひとつのファイルにします。
回路図を作成するときにはライブラリが必要ですが、いったんBSch3Vで保存するとライブラリファイルなしに回路図ファイルだけで回路図が再現できるようになっています。
- 印刷
BSch3Vは一般的なドローソフトと同じようにベクトルで情報を持っています。印刷においてはギザギザのないきれいな出力が楽しめます。
- 他のソフトで回路図情報を使う
ビットマップファイル、メタファイル形式でエクスポートする機能を持っていますので、作成した回路図をOffice文書などで活用することができます。このとき、メタファイルを使えば、Officeソフト上で拡大、縮小しても出力の美しさは保たれます。
- 周辺ソフトウェア
BSch3Vには、上で紹介したライブラリエディタLCoVのほかに、部品リスト、ネットリストを作成するソフトウェア、部品番号を自動で振付けるソフトウェアがあります。