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BSchと比べたときのBSch3Vの特徴

  BSch3Vは従来のBSchに対し次のような改善を行ったものです。

回路図ファイルの保守性
印刷出力の改善
回路図ファイル間のコピーペースト
ライブラリエディタとの連携の強化
コメントやラベル、タグなど文字列の自由度

回路図の保守性

  Version 0.9xまでのBSchでは、回路図を保管するためにはライブラリファイルも保管する必要があります。また、ほかの人に回路図ファイル渡すような場合にもライブラリファイルを一緒に渡さなければなりません。
  次のような経験はないでしょうか。

  BSch3Vはこのような問題に対処するために、回路図ファイルに使われている部品一つずつに独立してライブラリ情報を埋め込むようにしました。

  回路図ファイルにライブラリ情報が含まれるため、BSch3Vで保存された回路図を読み込むのに、一切のライブラリファイルを必要としません。
  また、BSch3Vのライブラリ設定よりも、回路図に含まれるライブラリが優先されますので、ライブラリ設定に左右されることなく、回路図が再現できるようになっています。

ライブラリ設定なしで
ライブラリが設定されていなくても図面を読み込めます

印刷出力の改善

  BSch3Vでは部品のパターンにベクトルデータが使えるようになっています。また、BSchの印刷がビットマップベースだったのに対し、BSch3Vではベクトルデータで行うようになっています。


左がBSchでの印刷イメージ、右がBSch3Vでの印刷イメージです。


回路図ファイル間のコピーペースト

  回路図間で自由に部品をコピーペーストすることができます。
  BSchではふたつの回路図間で図面情報をコピーペーストする場合は共通のライブラリを使っていることが前提になっていました。
  BSch3Vではライブラリ設定を意識することなくコピーペーストできます。


ライブラリエディタとの連携の強化

  BSchでは回路図の作図中に新しく部品が必要になった場合は、LCoで部品を編集したあとで、ライブラリを読み直すためにBSchを再起動する必要がありました。
  BSch3Vでは、部品のアトリビュートダイアログからライブラリエディタLCoVを起動して編集することができるようになっています。
  部品ひとつひとつが独立したライブラリ情報を持ちますので、ある部品でピン名その他のライブラリ情報を変更しても、他の部品のライブラリ情報に影響を与えることはありません。
  また、回路図作図中にLCoVでライブラリを編集して更新した場合でも、BSch3Vを再起動する必要はありません。次に部品配置を行うときに更新されたライブラリを自動的に再読み込みします。

BSch3とLCo
BSch3VからLCoVを起動して部品を編集しているところ

コメントやラベル、タグなど文字列の自由度

  BSchのコメントは設定した1種類のWindowsフォントか、8×8ピクセルのフォントかのどちらかしか選択することができませんでした。 BSch3Vでは、コメントごとに異なるフォントが使えます。
  コメント、ラベル、タグ、部品名、部品番号の文字数の制限が大幅に緩和されました。
  また、部品名、部品番号はラベルと同じように垂直にもレイアウトできるようになりました。