Minimal Board Editor で作ったデータでOlimexに注文
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Minimal Board Editor Ver 0..2 でガーバー出力をサポートしましたが、以来、未検証の状態が続いていました。
実際に注文してみて、Minimal Board Editorが出力したデータで、ちゃんと基板ができるものかどうか試してみることにしました。(2007/10/24)
基板を発注した先は、おなじみのOlimex。データ作成に使ったMinimal Board Editorは、発注時点での最新版の Ver. 0.26です。
基板は思ったとおりにできてきましたが、ドリルデータの書式に誤りがあることがわかりました。Version 0.27aで修正ずみです。
なお、ここで配布しているサンプルでは塗りつぶしをラインの配置で行っていますが、現在のバージョンではPolygon(多角形)で塗りつぶしを行う方がずっと楽です。
Olimexでは、160mm×100mmのサイズに複数の種類の基板をレイアウトして発注することができます。
今回注文したのは、MSOP10(MSOP 10ピン変換基板)、MICAMP(オペアンプ1個のアンプ基板)、 P24F006(PIC24F
QFP 64ピンの変換基板)の3種類です。
まずは結果から。
スクリーンショットから | 部品面 | はんだ面 | |
MSOP10 | |||
MICAMP | |||
P24F006 |
概ねMinimal Board Editorで設計したとおりにできてきたように思います。
P24F006基板は、バイアにシルクがかかっているところがありますがこれは設計のミス。周囲の2列ヘッダーはオムロンのだとすんなり挿入できますが、秋月のだとちょっと窮屈です。これも設計上の問題です。
シルクはかすれが目立ちます。Olimexのミニマムの10mil幅のシルクだったのですが、特に必要性がなければもう少し太い線にしたほうが良さそうです。
アプリケーションのデータと発注に際してOlimexに送ったデータ
データ一式のダウンロード(files071031.zip 125,336bytes)
MICAMPはコンデンサマイクのためのバイアス抵抗を付けとけばよかったとか、P24F006はユニバーサル基板で動作もさせたこともないし、MCLRのプルアップが抜けてるだとか、回路的な問題がたくさんあるかと思います。特に今回はMinimal
Board Editorで設計したとおりに基板ができるかどうかの試行でしたので、回路についてはツッコまないでください。
2008/8/17 追記
この頃のMinimal Board Editorには、ポリゴンの機能がありませんでした。そのため、パターンの塗りつぶしを手作業でやっています。
今ならポリゴンで処理をするところです。
データ一式の内容です。README.TXTについては、個人情報が含まれていますので公開にあたって一部改変しています。
<Order0710\> Olimexに送ったデータ |
README.TXT | 注文文書 |
MSOP10.PDF | MSOP10基板の印刷イメージ | |
MICAMP.PDF | MICAMP基板の印刷イメージ | |
P24F006.PDF | P24F006基板の印刷イメージ | |
PANELIZE.PDF | 面付け案 | |
<GERBER-MSOP10\> | MSOP10基板のガーバー、ドリルデータ一式 | |
<GERBER-MICAMP\> | MICAMP基板のガーバー、ドリルデータ一式 | |
<GERBER-P24F006\> | P24F006基板のガーバー、ドリルデータ一式 | |
<AppData\> アプリケーションソフトのデータ |
MICAMP.CE3 | MICAMP基板の回路図データ(BSch3V) |
P24F006.CE3 | P24F006基板の回路図データ(BSch3V) | |
MSOP10.MB3 | MSOP10基板の基板データ(Minimal Board Editor) | |
MICAMP.MB3 | MICAMP基板の基板データ(Minimal Board Editor) | |
P24F006.MB3 | P24F006基板の基板データ(Minimal Board Editor) | |
PANELIZEINFO.LCD | 面付け案のLilliCADデータ |